ここでは、初めての右肩の痛みから骨肉腫と診断されるまでの経緯を詳しく書いていきます。
僕の自己紹介については以下の記事で簡単にまとめています。
初めての症状、、、、筋肉痛??
初めての症状は2021年12月中旬のことでした。ある日、胸筋の筋トレをしようと思い自宅で腕立て伏せをしていました。普段であれば2、3日で筋肉痛の痛みは治るはずですが、右肩にだけ痛みが残っていました。日中ずっと痛いわけではなく、動かすと痛いというような感じで、筋トレの時に痛めたのかなと思っていました。
1ヶ月経っても治らない筋肉痛。整形外科へ
2022年1月中旬、肩の痛みが少しずつ強くなっており、流石に1ヶ月弱経過して治らない肩の痛みは普通ではないと思い、普段行く整形外科へ向かいました。この時の肩の痛みは四六時中常に痛いわけではなく、何かの作業中に急にジンジンやチクチクと痛み出すといった感じでした。
整形外科に行くとまずレントゲンを取りました。その結果、肩の部分(上腕骨上部)が真っ白になっており、先生は大理石病の可能性があるとおっしゃいました。しかし、仮に大理石病だとしても、それによって痛みが生じることはないので、「筋トレでスジを痛めた可能性があるねえ。1週間右肩に負荷をかけないようにして様子を見よう。」ということで右肩を極力使わないよう意識することになりました。
痛みが治まる気配がない、、、。CT検査へ
途中経過で2日後に再び同じ整形外科に訪れましたが、痛みが治まる気配がないので、CT検査をすることになりました。CT検査自体は別の病院で行い、検査結果の記された封筒を後日いつもの整形外科に持って行ったところ、骨自体は問題なく、石灰沈着性腱板炎の診断を受けました。石灰沈着性腱板炎は主に40〜50代の女性に多く見られ、肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって起こる急性の炎症です。
ここで始めて痛み止めと、この石灰化を溶かすと言われている胃腸薬を処方されました。胃腸薬によって石灰化が溶けるまでの期間には個人差があり、2日〜3週間と幅が広いので4週間この胃腸薬を服用し、痛みが続くようであればまた病院においでということになりました。この時、肩の痛みはかなり強くなっており、痛みで眠れないほどでした。
薬を服用してからは痛み止めのおかげもあり、ある程度痛みは治りましたが明け方になると薬の効果が切れて痛みで起きるようになりました。また、右肩は左肩と比べると明らかに膨らんでいました。さらに、右肩を下にして寝ると痛みが出るので寝返りもうてなくなっていました。石灰化が溶けることを期待して飲み続けた胃腸薬ですが、痛みが治まるどころかさらに強くなり、4週間目(2/18)に再び病院を訪れました。
治るであろう1ヶ月が経っても痛みが増すばかり。MRI検査へ
先生もこれはおかしいと言うことでMRI検査を受けることになりました。 2/19(土)、再び別病院でMRI検査を行いました。検査結果は 2/21(月)に整形外科に持っていくことになっていました。しかし、ひとつだけ問題点がありました。2/22(火)から卒業旅行の予定が連続で3組あり、月曜日の先生の診断によっては出発直前に卒業旅行に行けなくなる可能性がありました。本来はあまり好ましくない行為、いや、やってはいけない行為、整形外科に持っていく検査結果の封筒を光で透かして所見の部分を見てみました。
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骨肉腫かーい笑笑
流石にこの時ばかりは旅行に行けなくなりそうだったので、みんなに謝らなきゃなあと思いました。そして、「がんになっちまったかあ」と思いました。この時ばかりは普段は楽観的な僕ですが、親不孝であることが申し訳なく自然と涙が落ちました。一通り涙を流した後、「よし、闘おう」ということでネガティブに考えることをやめ、今できることを考えることにしました。
まだこの時は生検も行っていないので確定診断ではありませんし、あくまで骨肉腫疑いの状況でした。ですが、最悪の場合も想定していた方がいいと思い、骨肉腫を覚悟し、生検で確定診断されたら将来の酒のつまみにしようと思いました。そして、抗がん剤治療を行った場合に脱毛が起こることを考え、月曜の整形外科の後、髪の毛を灰色に染めることにしました。
主治医の先生がお休み。でも封筒の中身を見てしまったからなあ。
月曜日、整形外科に行きました。なんと先生は急な発熱でお休みでした。その病院では先生が一人で診察を行っているため、その日は先生がいなくても出来るリハビリだけを行っており、診察の方は後日お越しくださいとありました。しかし火曜日から卒業旅行の予定があったことに加え、MRI検査の結果を透かして見ていた僕は看護師さんにお願いして寝込んでいる先生に電話での診察をお願いしました。
最初は先生もあまり乗り気ではなさそうでしたが、看護師さんから電話でMRI検査の結果を僕に聞こえないよう伝えられると、僕に「悪い病気の可能性があるから、すぐに大学病院かがんセンターに行きなさい。」とおっしゃいました。恐る恐る「明日から旅行があるので2週間後でもいいですか?」とダメ元で聞いてみると「ダメ。今すぐ紹介状書くから。」と伝えられ、より直近に予約が取れるがんセンターに行くことになりました。この時、僕に不安を与えないためか先生から病名などについての説明は全くありませんでした。
親への報告
そしてこの日、初めて地元の両親に骨肉腫疑いであることを電話で伝えました。親を悲しませたくなかったので、僕自身はなんとかなるでしょという明るい感じで振る舞っていました。検査結果の封筒の骨肉腫という文字を見たあの日から、辛いことがあっても親には言わずに、数年後医者になる友達に相談しようと決めていました。
3日後、がんセンターへ行くと、生検を行うまで確定はできないが癌の可能性が高いねぇと言われました。また、生検を行い今後治療を行うにあたり、地元の大学病院かがんセンターの方が家族のバックアップが受けられるということで通っている大学の最寄りのがんセンターから、地元のがんセンターに転院することにしました。
地元のがんセンターでの生検、骨肉腫の確定診断へ。
その6日後、地元のがんセンターで生検を行いました。やはり骨肉腫でした。確定診断を受けた時、僕は覚悟していたので「やっぱりそうですよねー。」と笑顔で言うと、先生は元気そうな僕をみて驚いていました。そして来週からすぐに抗がん剤が始まることになりました。抗がん剤の日記はこちらから。
以上が僕が右肩に痛みを生じてから骨肉腫の確定診断までの流れです。他にも何か知りたいことなどありましたらコメント欄で教えていただけると幸いです。また、痛みが出てから確定診断まで3ヶ月かかったことについて感じたことや卒業旅行の有無ついては以下にまとめています。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。骨肉腫診断までの一件で僕が学んだことは、長引く筋肉痛のようなよくわからない症状がある時は放置せずに病院に行った方がいいということです。当たり前のことですが、結構我慢して病院に行かない人もいますから、、、。
よければコメントお願いします!!
同じ病気と闘っている家族がいるので、大変参考になります。
闘病生活は想像を絶するものですが、お互い頑張って乗り越えられますように!
コメントありがとうございます。
ご家族の方も色々と辛いこともあると思いますが、一緒に乗り越えていきましょう!!
以前Twitterでコメントさせていただきましたニャータです。
うちの息子は足が少し痛いだけで貼り薬もらうつもりで近くの整形外科にかかったら、すぐにレントゲンとMRIでした。
すごく我慢されたんですね。
化学療法のスケジュールがうちと違う点が多いので、また意見交換したいです。
ニャータさん、Twitterに引き続きコメントありがとうございます。
僕と違い、すぐにMRIを受け発見することができて非常によかったです。
化学療法は主治医の先生によってまちまちだと思います。
今は少し忙しいですが、10月ごろに肉腫経験者の声を集めたサイトを作って、意見交換ができるようにしたいと考えています。その時はお力添えをお願いします!!
私自身は薬剤師なので、病院によってレジメンがちがうのが気になっています。
たまさんも今順調そうでよかったです。
意見交換よろしくお願いします。